先日マイコミジャーナルに掲載された記事【レビュー】ブラウザをメモリディスクを使って高速化する方法には各種プラットフォームのブラウザの高速化が駆け足で紹介されていますが、ちょっと問題があります。書かれた手順ではMacOS X 10.6 + Safari 5では高速化されません。
掲載されているEsperance DV for MacはSnow Leopardでも動きますが、「Move Safari Web Cache disk on RamDisk.」も「Move Safari Icons Cache disk on RamDisk.」も機能していないからです。Esperance DV for Macは2006年のソフトで、対応OSとして10.3/10.3.9/10.4 PPC/Intel
と書かれているほど古いものです。当時はSafariのキャッシュは「~/Libray/Caches/Safari」にあったのだろうと思われますが、現在の5.xでは「~/Library/Caches/com.apple.Safari/Cache.db」がキャッシュデータベースファイルです。Iconsは今はどこにあるかわかりませんでしたが、もしかしたら同じ「Cache.db」に格納されているのかもしれません。
実はわたし、この記事を見てすぐにやってみたんです。おぉ、速くなった!とか思ってましたが、ふとどのぐらいのキャッシュを使っているのかRamDisk内をチェックしたところ全くファイルが生成されてなくて、設定しなおしたり再起動したり、いろいろやっちゃったんですよね…。で、どうもおかしいと詳しく調べてやっと記事が間違ってると気づいた次第です。速くなったと思ったのも完全なプラセボだったというね…。 🙁
たしかにRamDiskはちゃんとできているので「~/Library/Caches/com.apple.Safari/Cache.db」をRamDisk上に移せば速くなるかもしれませんが、単純なフォルダ内ファイルでなくてDBファイルですからちょっと怖くて試してません。
RamDiskのデータがちゃんと保存されるかも少し不安だったのでこれらの高速化はあきらめて、ノーマル状態に戻しました。
以上ですッ。