前回のエントリで少し書きましたが、わたしは「アトピー持ち」なんです。でも今年の冬のアトピーの症状はかなり軽く、外見ではほとんどわからない状態です。
わたしの症状は軽いものですが、それでも冬が近づくと憂鬱でした。
例年だと寒くなり始めのころから手の指や甲、ひじ、腰、すね、足の甲などにぷつぷつとできものが生じ、やがて破れてうみが出てきます。皮膚が熱を持ったり腫れてきます。非常にかゆく、掻くことでさらに症状が悪化します。また、このかゆみが集中力を奪ってしまい、気持ちの面でも負担になります。
対処法は、医師に処方されたくすり(ステロイド剤)を塗ること。塗ると一時的にはよくなりますが、まだ皮膚がかさついているので保湿剤を塗ります。1〜2日経つとまたかゆくなり皮膚が破れてくるので、ステロイドを塗ります。こうしてステロイドと保湿剤を交互に塗る日々が春先まで続き、暖かくなる頃には静かに症状が消えていきます。春から秋までは症状は出ません。
これが従来のパターンです。
今年変えたのは、2つあります。
- ステロイドと保湿剤の塗り方を変えた
- 保湿剤を変えた
まず「ステロイドと保湿剤の塗り方を変えた」ですが、これは偶然に目にした新聞記事(魚拓)に書かれていたものでした。ひどい症状の大人の患者さんが入院しどのような治療がされたかが記事になっていたのです。引用します。
朝夕2回シャワーを浴び、上がると看護師が全身に薬を塗る。薬の塗り方や量は、高校生の頃とは全く違っていた。
まず保湿剤を塗り、炎症を抑えるステロイドを肌にたっぷりと乗せて広げた。さらに、傷の治りを助ける軟膏(なんこう)(亜鉛華<か>軟膏)を塗った白い布を重ね、その上に包帯を巻いた。
保湿剤にステロイドを重ねるというのが、ちょっと驚きました。保湿剤に邪魔されてステロイドが皮膚に浸透しないのではないかとわたしは考えていたからです。
しかも
治療の基本は保湿だ。症状は、軽ければ保湿剤などを塗ってバリアーを回復させると治まる。だが、司令塔細胞が結集する段階まで進むと、保湿だけでは太刀打ちできない。ステロイドやタクロリムスの塗り薬は、この司令塔の働きを抑えることが確認されている。
治療としてまず保湿、というのは考えてもいませんでした。わたしは、「症状にはステロイドで対応し皮膚のケアのために保湿剤を塗る」のだと思っていたからです。保湿が必要なのはわかっていたものの、補助的なものだと思っていたのでした。
この記事を読んで、風呂上がりに保湿剤を塗り、症状がひどいときにステロイドを重ねることにしました。
そしてもうひとつの変えたもの、「保湿剤」です。
これも偶然なんですが、妻が地域のバザールでもらってきた試供品を塗ってみたところとてもよく、翌朝までしっかり保湿されているのが自覚できたのです。従来使っていた保湿剤は翌朝には再び塗る必要があるほどでしたので、すぐに買い求めました。
それが、この「シコリーブ」です。
わたしにはとてもあっているようです。
においやベトつきもないのに保湿はしっかりしてくれます。においやベトつきが苦手なので、そういうところも気に入ってます。
風呂上がりにこのシコリーブを塗り、症状が気になるところにはステロイド。対処法に大げさな違いはないのですが、症状の変化は劇的と言えるものでした。塗り方かシコリーブか、どちらが効果的だったのかはわかりませんが、快適です。
春までこの調子でいってくれるとうれしいなぁ。 🙂
#あくまでもわたしの体験です。すべての方にお勧めできるということではありませんので、ご留意ください。